偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
《4》会長に挨拶
奈那子side-
「地道先輩、濱部部長と結婚って本当ですか?」
濱部部長の言葉の余波は静かな総務課を騒然とさせる。
「それは・・・その」
「私は何も訊いていないけど」
総務課の責任者・田中部長が恨めしそうに私を見つめた。
私は席を立って田中部長のデスクへと歩み寄る。
「急な話で申し訳御座いません」
「濱部部長との結婚は本当の話か…仕事はどうするの?地道さん」
「濱部部長とも話し合い、早急にお返事致しますから…今暫くお待ち下さい」
「地道さんも寿退職か・・・」
田中部長は頬杖を付き、後輩の田代さん達を見つめた。
「まだ、退職すると決まったワケではありません」
私は出来れば、仕事を続けたい。いや続けなければいけない。
席に戻ると溜息がこぼれた。
濱部稜真ーーー・・・
彼の名前を心の中で呟くと先程の倉庫での甘いキスシーンが思い浮かんだ。
私は頭を強く振って彼とのキスシーンを脳内から強制排除して、仕事に気を集中させた。
濱部部長の言葉の余波は静かな総務課を騒然とさせる。
「それは・・・その」
「私は何も訊いていないけど」
総務課の責任者・田中部長が恨めしそうに私を見つめた。
私は席を立って田中部長のデスクへと歩み寄る。
「急な話で申し訳御座いません」
「濱部部長との結婚は本当の話か…仕事はどうするの?地道さん」
「濱部部長とも話し合い、早急にお返事致しますから…今暫くお待ち下さい」
「地道さんも寿退職か・・・」
田中部長は頬杖を付き、後輩の田代さん達を見つめた。
「まだ、退職すると決まったワケではありません」
私は出来れば、仕事を続けたい。いや続けなければいけない。
席に戻ると溜息がこぼれた。
濱部稜真ーーー・・・
彼の名前を心の中で呟くと先程の倉庫での甘いキスシーンが思い浮かんだ。
私は頭を強く振って彼とのキスシーンを脳内から強制排除して、仕事に気を集中させた。