偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「笑うなっ!柾貴」
部長が後ろを振り返って爆笑する栗原さんを叱責する。
「何か…展開がコメディドラマのようで笑える」
普段はクールフェイスだけど素は笑い上戸の栗原さん。
笑い過ぎて瞳には涙が潤んでいた。
「柾貴君…貴方が奈那子の教育係よ」
「え、あ…承知しました。会長」
栗原さんは笑いを堪え、表情を引き締めて返事した。
「俺と奈那子は仕事に戻るよ」
私は部長と一緒に会長室を後にして、エレベーターホールに向かう。
「栗原さんが私を推薦したと訊きました」
「アイツは人の見る目あるから…」
「部長は社長の椅子が欲しかった。だから、このような暴挙に…」
「社長の椅子も手に入りそうだ」
「だから、部長そう軽々しく」
「俺だってやる時はやるんだよ」
部長は私を壁際に追い込んでいく。そしてそのまま冷たい大理石の壁に背中を押し付けられた。
「ずっとお前は俺を見なかった。でも、仕事も生活でも一緒なら否応なしに俺と過ごすコトになる。覚悟しとけよ。
俺は絶対にお前をモノにする」
部長の威圧的な目が私を真っ直ぐに見つめる。
「貴方は私をどうしたいんです?」
「俺に惚れさせたい」
部長が後ろを振り返って爆笑する栗原さんを叱責する。
「何か…展開がコメディドラマのようで笑える」
普段はクールフェイスだけど素は笑い上戸の栗原さん。
笑い過ぎて瞳には涙が潤んでいた。
「柾貴君…貴方が奈那子の教育係よ」
「え、あ…承知しました。会長」
栗原さんは笑いを堪え、表情を引き締めて返事した。
「俺と奈那子は仕事に戻るよ」
私は部長と一緒に会長室を後にして、エレベーターホールに向かう。
「栗原さんが私を推薦したと訊きました」
「アイツは人の見る目あるから…」
「部長は社長の椅子が欲しかった。だから、このような暴挙に…」
「社長の椅子も手に入りそうだ」
「だから、部長そう軽々しく」
「俺だってやる時はやるんだよ」
部長は私を壁際に追い込んでいく。そしてそのまま冷たい大理石の壁に背中を押し付けられた。
「ずっとお前は俺を見なかった。でも、仕事も生活でも一緒なら否応なしに俺と過ごすコトになる。覚悟しとけよ。
俺は絶対にお前をモノにする」
部長の威圧的な目が私を真っ直ぐに見つめる。
「貴方は私をどうしたいんです?」
「俺に惚れさせたい」