偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「二人は同期なんだって…二人はどうやって恋愛発展したの?」
拓真さんはシュワシュワするスパークリングワインの入ったグラスを口にして、私達の馴れ初めを訊いて来る。
話題が変わり、話せそうな話題に切り替わったが、自分達が話題の中心となり、心の中ではあたふたしていた。
「別にいいじゃん」
稜真さんは拓真さんに強く返して、誤魔化した。彼らは兄弟。
稜真さんの方が拓真さんのあしらい方には慣れている。
私はこのまま黙って稜真さんにお任せしよう。
「俺達は見合いだし、興味あるんだよ。大体、お前はずっと特定の女性と付き合ったコトないだろ?」
「ちゃんと奈那子とは兄貴の知らない所で付き合っていた」
「いつから?」
「1年前からだ」
稜真さんは拓真さんに嘘を吐き続ける。拓真さんは向きに返す稜真さんの言葉に不敵に笑い、耳を傾ける。
拓真さんには偽装結婚だと最初からバレているような気が。
「結婚した暁にはどちらが先に子供が出来るか競争だな」
「望む所だ!!」
「り、稜真さん…」
「奈那子…毎晩頑張ろうな…」
「ええ~~っ!!?」
「俺達は今晩から頑張ろうか?小陽」
「拓真さん!?」
「兄貴ズルいぞ!!俺達…まだ挙式の日取りも決まってないのに」
「拓真…変なコトで競争しないの」
純名さんが調子に乗る拓真さんを叱責した。
「冗談だよ。母さん」
拓真さんはシュワシュワするスパークリングワインの入ったグラスを口にして、私達の馴れ初めを訊いて来る。
話題が変わり、話せそうな話題に切り替わったが、自分達が話題の中心となり、心の中ではあたふたしていた。
「別にいいじゃん」
稜真さんは拓真さんに強く返して、誤魔化した。彼らは兄弟。
稜真さんの方が拓真さんのあしらい方には慣れている。
私はこのまま黙って稜真さんにお任せしよう。
「俺達は見合いだし、興味あるんだよ。大体、お前はずっと特定の女性と付き合ったコトないだろ?」
「ちゃんと奈那子とは兄貴の知らない所で付き合っていた」
「いつから?」
「1年前からだ」
稜真さんは拓真さんに嘘を吐き続ける。拓真さんは向きに返す稜真さんの言葉に不敵に笑い、耳を傾ける。
拓真さんには偽装結婚だと最初からバレているような気が。
「結婚した暁にはどちらが先に子供が出来るか競争だな」
「望む所だ!!」
「り、稜真さん…」
「奈那子…毎晩頑張ろうな…」
「ええ~~っ!!?」
「俺達は今晩から頑張ろうか?小陽」
「拓真さん!?」
「兄貴ズルいぞ!!俺達…まだ挙式の日取りも決まってないのに」
「拓真…変なコトで競争しないの」
純名さんが調子に乗る拓真さんを叱責した。
「冗談だよ。母さん」