偽装シンデレラ～キスの続きはオフィスの外で～

私は食堂の窓際の席に座り、一人で手作りお弁当を食べていた。
今日のメニューは昨日の夕飯の唐揚げに卵焼き、タコさんウィンナー。

「地味子お前のお弁当美味そうだな」

私の目の前の空いた席に濱部部長が座って来た。

「濱部部長ですか・・・」

「…相変わらずクールだな」

私は社内ではクールな女子社員として有名。

「他の女子社員は俺を見るとキャーキャーアイドルのような反応を示すぞ」

「濱部部長は私にそのような反応を求めているのですか？」

「うん」

濱部部長は素直に頷いた。
私は内心拍子抜けする。


この人と関わると本来の自分を見失いそうになる。