偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「弥英子ちゃんに会えないのは残念です」
弥英子ちゃんは昨日から体調が悪くて面会出来なかった。
「弥英子も楽しみにしていたんですよ」
俺達は奈那子の母親と共に1階のカフェスペースで温かいコーヒーを飲みながら話をした。
奈那子の母親は奈那子に似て優しそうな瞳の美人で細身の女性。
弥英子ちゃんの付き添いで病院に滞在しているコトが多い。
ふと硝子越しに目を向けると、降り始めの雪は次第に強くなり、風を伴い、吹雪のようになっていた。
俺は意を決して奈那子の母親と目を合わせる。
「あの…奈那子を大切にしますので…俺に奈那子さんを下さい」
「あ…濱部さんのような御曹司に見初められるなんて…奈那子も幸せ者です。こちらの方こそ…お願いします。濱部さん」
「あ…はい。きっと…幸せにします」
俺の愛を信じて疑わない奈那子の母親。娘の幸せを願う母親のキモチに俺の良心が激しく痛む。
弥英子ちゃんは昨日から体調が悪くて面会出来なかった。
「弥英子も楽しみにしていたんですよ」
俺達は奈那子の母親と共に1階のカフェスペースで温かいコーヒーを飲みながら話をした。
奈那子の母親は奈那子に似て優しそうな瞳の美人で細身の女性。
弥英子ちゃんの付き添いで病院に滞在しているコトが多い。
ふと硝子越しに目を向けると、降り始めの雪は次第に強くなり、風を伴い、吹雪のようになっていた。
俺は意を決して奈那子の母親と目を合わせる。
「あの…奈那子を大切にしますので…俺に奈那子さんを下さい」
「あ…濱部さんのような御曹司に見初められるなんて…奈那子も幸せ者です。こちらの方こそ…お願いします。濱部さん」
「あ…はい。きっと…幸せにします」
俺の愛を信じて疑わない奈那子の母親。娘の幸せを願う母親のキモチに俺の良心が激しく痛む。