偽装シンデレラ~キスの続きはオフィスの外で~

稜真side-

奈那子は洗面ルームでお着替え中。

俺も適当に上だけ脱いで、持って来たTシャツに着替えた。

「お待たせしました…」

「別に待ってねぇけど・・・」

俺は奈那子の方を見た。
俺の鼓動がドクンと跳ねて目が奈那子に釘付けになる。

オフィスで着けてる黒縁眼鏡は無く、コンタクトをする奈那子。
眼鏡なしの奈那子の方が断然いい。
俺のスキだと言うお嬢様ファッションも板に付いていた。見た目だけでも俺の好みに変身していく。
それが俺の今一番の楽しみ。
俺に好意を持ってくれたらもっといいけど…
柾貴の言う通り長期戦で行こう。
奈那子のファッションは、ボトムがサックスカラーの上品なお嬢様風のショートパンツ。
トップスはピンク色のブラウス、その上からは日焼けを意識してか真っ白なカーディガンを羽織っていた。

上は全く露出していないが、ショートパンツからスラリと伸びた細く長い生足にドキドキする。


「おかしいですか?」

「おかしくはないけど…ショートパンツの下って生足だよな・・・」

「生足って…稜真さんの言い方…イヤらしいですね」

「男は皆Hなんだよ!俺に限ったコトじゃないぞ」

「そうですね…拓真さんも稜真さんに似てますから…」

「ヤバい…早く行くぞ!!」

俺達は慌てて部屋を飛び出した。





< 81 / 210 >

この作品をシェア

pagetop