偽装シンデレラ~キスの続きはオフィスの外で~
*********
ここは大昔、ハワイの王族達が支配した溶岩の台地・アリイの地。
「あれがお前達の挙式場所だ」
俺達は兄貴夫婦の案内で綺麗に手入れされた芝生の上を歩く。
所々生えた木々の緑が常夏の陽射しに輝く。
目の前に見える白亜のチャペルが俺達の偽装の愛を誓う場所。
兄貴がマカボニーの大きな両扉を開くと白大理石の床、その向こうには祭壇、硝子窓から射し込む光が十字架を美しく照らしていた。
「どうだ?気に入ったか?稜真に奈那子さん」
「あ・・・はい」
「稜真の感想は?」
「感想、まぁまぁかな」
「そんな言ってたら婆ちゃんが悲しむぞ。嘘でもいいから…喜べよ」
「いきなり、明後日挙式だって言われても…心の準備が出来てないよ」
「それもそうだな…」
「場所は確認したし、次は衣装決めだな」
兄貴が仕切り、どんどんと俺と奈那子の挙式は現実味を増していった。
ここは大昔、ハワイの王族達が支配した溶岩の台地・アリイの地。
「あれがお前達の挙式場所だ」
俺達は兄貴夫婦の案内で綺麗に手入れされた芝生の上を歩く。
所々生えた木々の緑が常夏の陽射しに輝く。
目の前に見える白亜のチャペルが俺達の偽装の愛を誓う場所。
兄貴がマカボニーの大きな両扉を開くと白大理石の床、その向こうには祭壇、硝子窓から射し込む光が十字架を美しく照らしていた。
「どうだ?気に入ったか?稜真に奈那子さん」
「あ・・・はい」
「稜真の感想は?」
「感想、まぁまぁかな」
「そんな言ってたら婆ちゃんが悲しむぞ。嘘でもいいから…喜べよ」
「いきなり、明後日挙式だって言われても…心の準備が出来てないよ」
「それもそうだな…」
「場所は確認したし、次は衣装決めだな」
兄貴が仕切り、どんどんと俺と奈那子の挙式は現実味を増していった。