偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
私と相馬先生は、マカボニーの扉の前で腕を組んで待機する。
「相馬先生…私…彩名さんのコト…拓真さんから訊きました」
「そうみたいだな」
「俺は言われて…初めて気づいたよ」
「そうですか・・・」
相馬先生は嘘を付いている。彼の二つの瞳は少なからず動揺していたから。
介添え人がゆっくりと扉を開く、私達は共に一歩を踏み出した。踏み出したら、もう元には戻れない道。
人として大変な間違いを犯しているのではないだろうか。
胸が罪の意識で潰される。
ピアノの優しい調べに乗せて祭壇へと近づき、もうすぐで相馬先生とお別れ。
私は同じ真っ白なタキシード姿の稜真さんの前に立ち、互いに真剣に見つめ合った。
稜真さんのアーモンド形の瞳が真摯な光を宿し、私を見つめる。
私達は祭壇の方にカラダを向けて、挙式が始まった。
青い目の神父様が諭すような声で英語を話す。
誓い言葉を述べ、指輪の交換…突然の結婚式だからマリッジリングも用意出来ず、拓真さん達の嵌めているマリッジリングを借りた。
お互いの薬指にジャストサイズでリングは嵌り、誓いのキスへと進行する。
「相馬先生…私…彩名さんのコト…拓真さんから訊きました」
「そうみたいだな」
「俺は言われて…初めて気づいたよ」
「そうですか・・・」
相馬先生は嘘を付いている。彼の二つの瞳は少なからず動揺していたから。
介添え人がゆっくりと扉を開く、私達は共に一歩を踏み出した。踏み出したら、もう元には戻れない道。
人として大変な間違いを犯しているのではないだろうか。
胸が罪の意識で潰される。
ピアノの優しい調べに乗せて祭壇へと近づき、もうすぐで相馬先生とお別れ。
私は同じ真っ白なタキシード姿の稜真さんの前に立ち、互いに真剣に見つめ合った。
稜真さんのアーモンド形の瞳が真摯な光を宿し、私を見つめる。
私達は祭壇の方にカラダを向けて、挙式が始まった。
青い目の神父様が諭すような声で英語を話す。
誓い言葉を述べ、指輪の交換…突然の結婚式だからマリッジリングも用意出来ず、拓真さん達の嵌めているマリッジリングを借りた。
お互いの薬指にジャストサイズでリングは嵌り、誓いのキスへと進行する。