悪魔の諸事情。
そんな感じで着いた中澤家で、おれはいつの間にか眠ってしまっていたらしい。
深夜2時。
おれはあの悪魔委員会委員に、ゆらりゆらりと揺すられ、目を覚ました。
「起きろ、出発だ。」
耳もとで囁かれ、思わず背筋に悪寒が走る。
ふっと周りを見てみたが、……柚美の姿が、ない。
「柚美……、柚美は?」
「笹木柚美は、すでに出発した。おそらく向こうで会えるだろう。
お前が急げばな!」
それを聞いて、おれは即刻飛び起きて、凄いスピードで出発の準備を終え、1分と経たないうちに、天使協会へ行く用意は終わっていた。
「じゃあ、行くぞ」
悪魔委員会委員は、おれを何かのカプセルに入れて、おれの視界は真っ暗になって、それから何も分からなくて、
やがて天使協会入り口に来た。