お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
「ありがとう」
雪菜ちゃんは、俺の飲み物の好みを知っている
だから、出してくるものは
俺が聞かずにコーヒーを出してくる。
俺の事を良く分かってるなあって、
家に来るたびに感じる
雪菜は、馨をテーブル越しに
向かいに座った。
「先輩…今日はごめんなさい」
「え?」
「先に、帰ってしまって…」
「いいよ。気にしないで。
悪いのは、連れ去った羽鳥なんだし?」
険悪な感じではなく、茶化すように馨は、言った。
「そうなんですけど…」
あはは、と雪菜は笑う。
「あ、先輩、小包、開けますね!」
雪菜は今さっき渡した小包をあける。
「可愛い…銀のブレスレッドだ…!」
小包のなかには、
シルバーでできたアンクレットのようなブレスのようなものが入っていた。
「雪菜ちゃん、ブレス貸して、腕こっちに向けて」
「え?」
雪菜は馨の従うままに
動作をする。
「あ、付けてくれたんですね、ありがとうございます」
雪菜の腕に、ブレスを付けてやった。