お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
雪菜は、驚いた。

馨は、「文武両道」「容姿端麗」、のイメージナンバーワンといっても過言でないほど、女子からの人気は高いはずだ。「彼氏にしたいなら、このクラスで誰が一番いいと思う?」
というよく女子が会話する話の中に、馨が出てこなかったことはないほどだと雪菜は思う。




「先輩は、失恋するようなタイプじゃないと思うんですが…?」

「ええ?」


「私的に、先輩はモテるし、沢山の女の子と付き合ってるようなイメージがあって、そんな一人の女の子に対して上手くいかないんじゃないか、みたいなことを考える一途なイメージはありませんでした。」


雪菜は思ったことをそのまま口に出す。




すると、馨はお腹をかかえて笑った。




(な、なんか変なこと言ったかなあたし…)


「あはは、雪菜ちゃんはやっぱり素直というか…正直というか……」
笑いすぎて涙のまくがうっすらとにじんでいる薫は、雪菜の頭をぽんぽん、と優しく叩き、ゆっくりなでた。




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