お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
「ちってなによっ、ちっって。」
雪菜は目の前の羽鳥をせいいっぱい赤面しながらにらみつけた。
………
何となく流れる沈黙。
羽鳥はなぜか黙ったままだ。
(な、なんかしゃべってよ…!)
すると、羽鳥は真顔になって、雪菜の腕をつかんだ。
「へ?」
羽鳥がなぜ腕をつかんだのか分からず、羽鳥のかおをまじまじと凝視(ぎょうし)してしまう。
「んっ…」
だが、羽鳥の行動に、雪菜はとっさに腕を引いた。
「な、な、な、なにすんの!!!」
羽鳥はゆきなの腕をかんだのだ。
「オシオキ。そんな赤面してにらめつけてくるなんて、誘ってるとしか思えん。」
羽鳥はしれっと、当たり前のことのように返す。