お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
羽鳥とともに、学校まで歩く。
学校には行かないといけないものだが、雪菜はあまり行きたくなかった。
それはなぜかというと。
「トリぃ………あたし、クラスでちゃんと友達できるかなあ?」
実は、
始業式の日、羽鳥と馨とともに非常階段で喋ったせいで、教室に入った頃には11時を過ぎていた。
(女子の”グループ”ができるのって、こういう初日なんだよね…)
グループができる交流に参加できなかった雪菜は、不安だったのだ。
どこかのグループに属せないでいると、友達ができなく一人だし、
固まってしまったグループに入るのは、女子の世界では至難の業だ。