お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
羽鳥は囲まれているクラスメイトを気にせず、雪菜の前の席に座った。
クラスメイトは羽鳥と雪菜をまじまじと見ている。
そして、羽鳥は携帯をひょいっと雪菜の手元から奪った。
「おい、携帯なんか触ってないで、誰かと喋ってこい」
「ト、トリ…」
「お前から動かないと友達できるものも出来ないぞ」
羽鳥は耳もとで、こそっと喋る。
「が、がんばる」
羽鳥の言う通りだ。
受け身の姿勢ばかりではよくない。
素直に受け答えする雪菜を見つめて、羽鳥は愛しそうなまなざしで見つめめくる。