お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
「ちょっと、見直した?」
「え?」
馨は膝を立て、肘を膝の上にのせ、いわば「考える人」のようなポーズを撮り、上目遣いでこちらを見つめてくる。
どちらというと可愛い仕草をしているにもかかわらず、なにか上品なかっこよさを感じるのはなぜだろうか?
「俺って、いちずなところもあるでしょ?」
(……)
「なんか、いま先輩が女の子からモテる理由、少しだけわかった気がします。」
「ええ、じゃあ中学からずっとそんな女の子に対してだらしないイメージあったの??」
「はい」
「はいって……あはははは、俺、今まで一人しか付き合ったことないよ。今、絶賛彼女枠空いてるよ?雪菜ちゃんどう?」
「そういう発言が、あたしの中の馨さんの女の子好きイメージをあげるんですよっ!」
と雪菜から指摘を受けるがそれさえも何故か馨は嬉しそうに受け止める。
羽鳥とは本当に古くからの付き合いだが、馨とも昔から仲良くさせてもらっている。
だが、馨とあった当初から、馨の意思に反するのかはわからないが、女の子を取っ替え引っ変えのようなイメージはあった。
(先輩、いままでにつきあった人、一人なのか…)