お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
羽鳥と共に雪菜宅からいそいそ出て、通学路につく。

朝日はまぶしくて、まぶしくて、苦手だ。


寝起きのぼーっとした頭にまぶしい光は、辛い。
羽鳥は毎日ちゃんと雪菜家に寄る。起床時間が気になるものだ。

そして、羽鳥と他愛もない話をしながらとぼとぼ歩く。

そして、学校につくと何やら人の声が飛びかっていた。
そうか、今日は始業式だからクラス発表だった。

「んん〜っ?」
「ほら、1枚。」
校門で先生方がクラス分け用紙を配っていた。
雪菜は、トリにクラス分け用紙をもらう。


「おおっ!トリっ、トリ!見てみて!うちら、同じクラスだよっ!」

「はいはい、わかったからはしゃぐな。もう高2だ。後輩も入ってくるんだからな。
先輩らしい威厳ももったらどうだ。」


「うー…トリは本当お堅いんだから」

えーっと、何組だっけと思い、紙に目を巡らせていると、


「俺らはE組だ。」
トリの低いバリトン調の声が響き渡る。


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