お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
「うう、わかりましたから、パスタ、頼みましょう!」
「はいはい」
赤面している顔を見られないようにするため、メニュー表で顔を隠しつつ見る。
「先輩、何頼むか決まりましたか?店員さん呼びますね!」
「うん。」
手元の呼び出しベルで店員を呼ぶ。
「ご注文は何になさいますか?」
「あたしはこの”ラッフィの住むノルノの森で採れた特製きのこカルボナーラ”で!」
メニュー表に一番人気!とデカデカとかかれていたパスタを選んだ。
「俺は、”ラッフィ頑張ってとってきたよ!ラッフィ自慢ぴちぴち新鮮トマトを使ったナポリタン”で。」
「くっ…くうぅっ…」
また可愛い名前のメニュー名を口にする馨がとてつもなく面白くて、メニュー表で顔を隠しつつ、笑いを噛み殺す。
そんな端から肩を笑いで震わせている雪菜を見て馨はやれやれ、と微笑したのだった。