お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
「じゃあ、あたしの家迎えに来て」
「わかった。今から行く。11時にはお前の家に行くから待ってろ」
そういって、切った。
今日は睡眠時間が少ないのに、また今夜も少なくなりそうだ…。
だが、雪菜のホームパーティーが八時からあるとかなんとか言ってたから
それまでには戻ってこないと。
羽鳥は、おもむろに近くのハンガーにかかっていた黒いコートをとって、
自宅の玄関の扉を開いたのだった。