お堅い男子は好きですか?~二人の幼なじみと甘々な恋~
グットタイミングなのか、バッドタイミングなのかは分からないが、雪菜宅に帰ったときは両親は買い物か何かで出かけていた。
羽鳥はまるで自分の家のように上がり、雪菜の部屋へと行く。
「じ、自分の家じゃないことわかってる?」
なんとなく沈黙を破りたくて軽口をたたく。
雪菜も先に部屋へと行く羽鳥へついていく。
「分かってる。」
部屋についた羽鳥はくるっと後ろを振り返って、雪菜を見る。
「お前は…馨のこと好きなのか?」
「え?」
羽鳥からの唐突(とうとつ)な質問に拍子(ひょうし)を抜かれる。