たくさんの思い出たちの唄
3年になってから初めてのバスが出発した。
途中のバス停でぞろぞろと人が増えてくる。
2年はみんなそわそわしていて、
外した第一ボタンをいじっていた。
友達と楽しそうに話していた。
それに比べて3年は
しけている。
それも仕方が無い。
2年と大して変わってないから。
すべてがルーズになっている。
わたしもそうだ。
髪の毛も軽く爆発ヘアで、靴も制服も汚らしいのだ。
最初くらいきちんとしていけばいいのに。
自分でそう思うだけで、ちゃんとする気なんてゼロだ。
そんなことを考えていたら、いつの間にか学校についていた。