たくさんの思い出たちの唄

3年になってから初めてのバスが出発した。

途中のバス停でぞろぞろと人が増えてくる。

2年はみんなそわそわしていて、

外した第一ボタンをいじっていた。

友達と楽しそうに話していた。

それに比べて3年は

しけている。

それも仕方が無い。

2年と大して変わってないから。

すべてがルーズになっている。

わたしもそうだ。

髪の毛も軽く爆発ヘアで、靴も制服も汚らしいのだ。

最初くらいきちんとしていけばいいのに。

自分でそう思うだけで、ちゃんとする気なんてゼロだ。


そんなことを考えていたら、いつの間にか学校についていた。


< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop