ダーリンは財閥

試験会場

今日はK.Iｸﾞﾙｰﾌﾟの採用試験。

私は朝からバタバタ支度をして出掛けた。

会場には沢山の人で一杯だった。
私は受付で名前を書き案内された場所へ向かった。

（さすがK.Iｸﾞﾙｰﾌﾟの志願者は半端なかった。）

しばらくするとモデル見たいな男性と一緒にK.Iｸﾞﾙｰﾌﾟ会長東堂 学が入ってきて挨拶してた。

「この度は我K.Iｸﾞﾙｰﾌﾟにようこそ、今日は頑張って下さい。」

隣にいた男性は無愛想に立ってるだけだった。

《あの偉そうな態度さすが財閥の息子》

と呆れた。

先ずは挨拶の試験等が行われた。
礼儀作法に厳しい奥様が審査員だった。

私は挨拶は簡単にクリアした。

お昼休みになり私はK.Iｸﾞﾙｰﾌﾟの食堂で食事をした。

周りはあの無愛想な男性の話で持ちきり。

「息子さん超イケメン」

「彼女いそうだしね」

等、私は全く興味がなく司とメールしてた。

「愛面接どうだ」

「全ての力出しきるよ。
司はちゃんとご飯食べたの？
ｶｯﾌﾟﾗｰﾒﾝだったら許さないから」

「ｱﾊﾊﾊ。勘鋭いな愛(笑)」

「ちゃんとご飯食べなきゃメールしてあげないからね」

「えー分かったよちゃんと食べるよぉ」

「司はいい子」

「チェッ愛には勝てないな俺(笑)」
「司そろそろ午後の試験始まるからまたね。仕事fight」

「愛も頑張れ愛してるよ」

私は携帯を握りしめにやけた。

午後は筆記試験だった。

見事合格した。

司に一先ず突破しましたぁとメール送った。

K.Iｸﾞﾙｰﾌﾟに入るために本当に寝ずに色々頑張ったんだから絶対受かりたかった。

最先端のデザインの発祥地がこのK.Iｸﾞﾙｰﾌﾟだった。

優秀なﾃﾞｻﾞｲﾅｰしかいないのは目に見えて分かってるけど私の目標は私だけのデザインを世に出す。
これしか頭になかった。

下積み時代も寝るのも惜しみひた
すらデザインを描きまくった。

だから絶対うかりたかった。