ダーリンは財閥

残業５日目。

今日は朝から熱っぽく頭がﾎﾞｰとしてた。

「愛顔赤いけど大丈夫か」

「うん。大丈夫」

言った瞬間意識を失い倒れてしまった。

目が覚めるとベッドの上で横に拓哉さんが心配そうに見ていた。

私は慌てて

「ここは？」

「俺の癒し部屋。
いきなり倒れたからビックリしたよ。
大丈夫か」

「うん。
少し無理しすぎただけだから。」
時計を見ると深夜２時過ぎていた事にビックリして私は

「私帰らなきゃ親心配しちゃうよ！」

とベッドからおりようとした。

「両親には会社で倒れたから俺が付き添いしますから心配しないで下さい連絡しといたよ」

私は

「えっ家に電話かけたのっ！
親何て言ってた？」

と慌てて聞いた。

「わざわざすみません。
娘を宜しくお願いします。
言われたよ」

私は少し安心した。

「お粥作ったけど食べれそう？」
「うん。食べる」

「今用意するから待ってて」

私は複雑な気持ちで一杯だった。
確かに倒れたから看病してもらったでやましいことはないけど男の人と一夜過ごすに変わりはないわけでこれって司からしたら裏切りとか色々な事が頭を駆け巡った。
考えると頭がｶﾞﾝｶﾞﾝした。

「今日は何も考えずお粥食べたら又休むこと。
俺は側にいるから」

私はお粥を口に入れながら

「ごめんね拓哉迷惑かけて」

と謝った。

「謝らなくていいよ。
愛が疲れてるのきずかなかった俺も悪いから」

「そんなことない。
拓哉が手伝ってくれたから期日迄に間に合うんだから謝らなくていい」

「じゃ今日は俺の言うこと聞いて」

「分かった」

「いい子」

とおでこにｷｽされた。

私は初めてキスをされたっ！

お粥食べてしばらくしたら私は寝てしまったらしく起きるとカーテンから日差しが射し込んでた。

拓哉は椅子に座ったまま眠ってた私は毛布をかけようと静かに椅子の方へ歩く。

毛布をかけた瞬間

「愛！
しばらくこのままでいてくれ」

と抱きしめられた。

私は拒否出来なかった。

しばらくすると

「ゴメン！
つい抱きしめたくなった。
わりぃ」

「気にしなくて大丈夫。
初めてだらけで頭がついていかないだけだから。」

と笑った。

「本当はさぁ愛を離したくないだけどそれは俺のワガママだから言わない」

私はﾎﾟｶｰﾝとしてた。

モーニングを二人で食べて仕事に向かった。

仕事中も拓哉の言った

《離したくない》

という言葉が駆け巡り集中を妨げた。

結局頭真っ白なまま１日を終えた