ダーリンは財閥
1ヶ月位して司からメールが来た
仕事終わったら迎えに行くから話しようという内容だった。

私は七時に会社の前で待ち合わせをした。

お昼休み拓哉に司と会うことを告げた。

「話終わったら電話してな」

と頭を撫でられた。

「話終わったら連絡するね」

と食堂でお互い席は別でもやり取りしてた。

昼休みも終わり午後の仕事にとりかった。

司と待ち合わせ迄後一時間きった頃

「愛彼氏に乱暴な事されたら直ぐ電話しな」

「司は乱暴な事しないから大丈夫」
と返した。

「一応念のためだよ。
期間あいたんだし分からないから。」

「拓哉は本当優しいねっ」

「愛が好きだから本当は…
あっいやっともかく連絡くれ」

「分かったよ」

待ち合わせ時間七時に司は来た。
「久しぶりだな、元気だったか」
「元気だったよ。
司は?」

「俺は色々この1ヶ月考えたよ」
「その答えは出たの?」

「愛の事手離すことは出来ないからこれからも仲良くしよう」

私は一瞬拓哉の顔が浮かびうんとは言えなかった。

司に今の気持ち正直に話そうと私は司と家の近くの公園に来た。

「司と離れて私も色々考えたよ。でも疑われた事は消えないよ。
だから司とは」

と言いかけたとき司が強引にキスしてきた。

私は

「いやっ」

と突き放してしまった。

「お前好きな人出来たんだろう」
司の目は本当に怖かった。

私は沈黙するしかなかった。

「来いと」

公園の暗闇に連れて行かれ

「はっきり答えろよ。
好きな奴出来たんだろうなっ愛」
「その手を離せ」

拓哉の声がして振り返った。

「お前誰だよ」

「愛さんの会社の上司だ」

「上司には関係ないから引っ込んでろ」

「好きな女が乱暴されてほっとけるわけねーだろう」

「俺の女捕まえて好きな女だぁなめてんのか」

と拓哉の胸ぐらを司は掴んだ。

「殴って見ろよほら」

司は掴んでる両手に力を込めた。
司は掴んでるのをやめて

「絶対別れないからな愛」

と立ち去って行ってしまった。

私はしばらく座ったまま涙が溢れて止まらなかった。

すると拓哉に抱きしめられた。

「愛?
大丈夫か?
俺が守る」

私は泣き声で

「あんなに司が怒ると思わなかった、
私が悪いんだよね拓哉ぁ」

と泣きまくった。

うずくまり泣いてると

「沢山泣いていいよ俺こうしてるから愛が泣き止むまで」

と強く抱きしめられた。

涙はなかなか止まらなかった。

心の中で司に懺悔した。

《司本当にごめんなさい》

泣き止むと拓哉は私の涙を優しくふいてくれた。

「愛を絶対離さないからもう泣くなよ」

「うん」

私は拓哉の胸で又泣いた。

それから目の腫れがなくなり私は自宅へ帰った。

次の日にあんな修羅場があるとも知らず私は眠りについた。
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