ダーリンは財閥

次の日会社に着くとロビーに司がいて

「来いよ」

と私は無理矢理車に乗せられた。
「司冗談でしょ！
降ろしてよ」

「そんなにあの上司が好きか愛」
私は何も答えることが出来なかった。

ラブホの駐車場に車を停めて

「俺が抱けばいいんだろう来いよ」
「司！
やめて離して」

「上司には抱かれて俺は拒否かよまぁ確かに俺は金持ちじゃねーもんな」

私は涙ながらに司の頬を叩いた。
「私が金持ちじゃないから別れたいと思ってるの？
司はそんなふうに私を見てたの
私は司に疑われた事が凄く消えないから別れを選んだのに本当ひどいよ。」

後は涙が溢れて止まらなかった。
私はラブホの部屋で号泣した。

司はうつ向いたままじっとしてた
私は

「司が気がすむなら抱けばいい、シャワー浴びてくる」

私はシャワーを浴びながら号泣した。

拓哉に心の中で

《助けて》

と叫んでた。

私はシャワーから出ると司はいなかった。

一枚の手紙が置いてあった。

『愛へ
いつからすれ違ったんだろうな 只愛を抱くことは俺には出来な いんだ、ゴメン。
愛が望んでない行為はしたくな いから。
愛の気持ち分かったから別れよ う。
１年付き合ってくれて有り難う その代わり絶対幸せになれよ。 俺も幸せになるから。
乱暴な事してごめんな。
タクシー代置いとくから気をつ けて帰れよ。』

私は手紙を握りしめ本当に司に謝った。

《本当ごめんなさい司本当にごめんなさい》

私はタクシーを呼ぼうと携帯を開くと着信が全て拓哉だった。

私は拓哉に電話した。

「愛今何処？
無事か？
受付が男性に連れ去られていきました言ってたけど元彼か側にいるなら代われ俺が話するから」

私は泣きながら

「司は帰っていないよ。
これからタクシーで会社に行くから」

「迎えに行くから何処だ」

私はラブホの場所を伝えると

「直ぐ行くから待ってろ」

しばらくするとフロントから

「お連れ様いらっしゃいましたので案内しますね」

と言われ直ぐにチャイムが鳴り扉を開けた途端拓哉に抱きしめられた。

「愛大丈夫か？
乱暴な事されてないよな」

拓哉の目には涙が溢れていた。

「拓哉大丈夫だよ。
司とは別れたから。」

拓哉は私の荷物を持ちラブホを後にすると

「すみません、
今日は直帰しますから宜しくお願いします」

と会社に電話してた。

「拓哉会社大丈夫なの！」

「愛の方が緊急事態だろう」

私は車の中で涙が溢れた。

「有り難う拓哉っ！」

「天気いいし海でも行くか」

とそのまま海に向かって走り出した。

海に着く頃には辺りは夕焼けだった。