ダーリンは財閥

すれ違う心

しばらくして衝撃的な事を言われた。

二人で久しぶりにご飯を食べてる時だった。

「愛!
今から言うこと良く聞いて。」

「うん」

「実は四月になったら俺海外の親父の本社を手伝いすることになったんだ、
親父の部下が病気で人探すのも面倒だからと息子の俺が行くのが一番と会議で決まったらしいんだ」
「どれくらいなの期間」

私は震える声で聞いた。

「三年」

その数字に涙が溢れて止まらなくなった。

「行って来てよ。
私は家に帰ればいいだけだから。」

と笑って答えた。

「愛!
どういうこと?」

「ここに一人で住めないよ
拓哉が帰って来ない部屋に 一人で住むなんて」

と泣き叫んだ。

「必ず三年後迎えに行くから絶対待ってろ」

拓哉はキスして来た。

私の頬に拓哉の涙が流れた。


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