ダーリンは財閥

拓哉との出張

出張の事を拓哉がお母さんに言うと

「拓哉の奥様何だから関係者に挨拶して来なさい、ノンちゃんは心配しなくていいから」

お母さんに言われたら行くしかない。

仕事が終わり私は希美の必要な物をバックにつめて私はお母さんの家に向かった。

「愛？
拓哉の奥様の役目も大変だけど顔を覚えてもらわないとね」

「はい、お母さん」

「新店舗オープンする以上拓哉の出張は増えるんだから
そのたびに一緒に行き顔を覚えてもらわないとね」

「分かりました」

「拓哉は会長でしょ。
若い会長はバカにされるけど
拓哉は皆から気に入られてるの
だから愛も必ず気に入られるわよ藤堂家のお嫁さんになったんだもの、分かるわよね」

「はい、分かります」

拓哉が仕事帰りに立ち寄り私はお母さんに希美をお願いして拓哉と空港へ向かった。

お母さんに言われた事は正しい。
拓哉の奥さんだから挨拶するのは当たり前。

飛行機で拓哉は爆睡(笑)
私はお母さんの言葉を頭に焼き付けた。

泊まるホテルは三日間なのに

『スイート』

改めて凄い家のお嫁さんになったなぁと実感した。

「なぁ愛博多ラーメン食いに行くか」

私は二つ返事した。

九州のとんこつらーめんは本当食べたかったから。

拓哉と屋台に入った。

聞きたかった九州弁が飛び交ってた。

私はラーメン食べながらお母さんに感謝した。

屋台から出ると拓哉にタクシーに乗せられ

「何処行くの」

と聞いても

「秘密」

と笑ってるだけ。

只タクシーから降りた場所は
博多の街が物凄く綺麗に見える
夜景の凄い綺麗な場所。

「うわぁ凄い綺麗」

私は夜景に釘つけになった。

「愛」

拓哉に呼ばれ拓哉を見ると

「愛してる」

とキスされた。
体に電流が流れた。
しばらく拓哉と夜景を見て
ホテルへ帰った。
部屋に帰って拓哉はパソコンで明日の会議の段取りを決めていた。私は

「何か手伝おうか」

と聞いてみた。

「直ぐ終わるから待ってて」

私は窓ガラス越しに街を見てた。そして拓哉との出会いから振り返っていた。

《K.Iｸﾞﾙｰﾌﾟの面接に行かなかったら拓哉とは出会えてない。
きっと司との人生だったかな
本当玉の輿になるなんて
それとも拓哉とは運命かな》

とか色々振り返っていた。
すると

「何ﾎﾞｰとしてんだよ愛」

と拓哉が目の前にいたw(°O°)w
「あっえっﾎﾞｰとしてないよ
終わったの段取り」

「バッチリだな」

の拓哉はガッツポーズをしてた。
「明日早いしそろそろ寝ようか拓哉」

と言うと後ろから抱きしめられ

「愛の声聞きたい」

私は真っ赤になった。
今回の拓哉の愛し方は二人っきりだから家とは違い大胆すぎた。

《拓哉色は未知なのかも》

と思いながらされるがままだった腕枕しながら頭を撫でられ

「凄く可愛かったよ愛」

と言われさらに真っ赤になった。
「マジに俺幸せだ」

と言いながら拓哉は眠りについた寝てる拓哉に

《私も幸せだよ拓哉》

と心で呟いた。

朝になり会議の必要な物を持ち会議室へ向かった。

受付で

「会長お早うございます」

と言われて

「皆揃ってますか」

と仕事の拓哉を目の当たりにして誇らしく思えた。
会議室に入ると
座ってた人達が一斉に立ち上がり
「会長お早うございます」

「皆さん今日はお忙しいのに集まってくれて有難う。
では会議始めます」

私は拓哉の隣で会議の様子をずっと観察してた。

仕事の拓哉は一段と輝いてて本当さらに好きになった。
会議が終わり拓哉が私を紹介した
「皆さん結婚式以来ですね。
妻の愛です」

「結婚式には本当にわざわざ有難うございました」

と頭を下げた。

皆さんから挨拶をされ会社を出てホテルに戻った。

「愛さぁ部長に居酒屋誘われたけど来るか」

「ううん私は部屋にいるよ
拓哉行ってきて」

「愛置いて行くと思う」

「だよねぇハイハイ行きます」

と笑った。

居酒屋に着くと部長に手招きされた。

私は拓哉と席に座った。

「奥様は何ば飲みますか」

《うぉー生の九州弁だぁ》

私は感激した(*^O^*)

そしてにやけてしまった( ; ゜Д゜)

「部長気使わないで大丈夫です
妻に飲ませると後が怖いので」

と拓哉が笑いながら言った。
部長も笑ってた。
九州の話を色々聞かされ私は九州がもっと好きになった。
お店を出るときに拓哉に

「部長と外にいて」

と私は部長を外に連れ出した。

拓哉が出てくると

「会長ここは私が払いますから」
拓哉は

「素敵な話のお礼ですよ
それに料理も本当美味しかった
だから気にしないで下さい」

部長は頭を深々と下げ

「ごちそうになりました」

それから部長をタクシーで見送った。

出張は本当素敵な出来事の連夜だった。
改めてお母さんに感謝した。