悪魔の大罪
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黒く荒んだ森に、2つのシルエット
永年放置され続けたのか地面の所々に骨と化した悪魔の残骸が散らばっている
出口を塞ぐように背を伸ばす不気味な木々が擦れあいより一層不気味さが増す



「ルシファーよぉ〜お前、最近人間の女に御執心らしいなぁ」

嫌な笑顔を浮かべ厭味ったらしく聞いてくる七つの大罪の一人゛強欲のマモン゛

金、女この世にあるもの全て自分の物だといいはる強欲っぷり
その低能な頭を清廉してほしいものだ…

「それがどうした」

「昔は俺達七人の中で一番人間を蔑んでたテメーがよ…
今となっては、人間の女に良い様に使われてやがる!
俺達は低級悪魔なんかじゃねぇんだぞ!
俺達みたいな高位な悪魔が人間如きにこきつかわれていいはずがねぇ!!

思い出せよ!昔の…冷酷で残酷なお前をよぉ!!」

「突然の呼び出しだと思ったら…
こんな事を伝える為にこの僕にこんな所まで足をはこばせたのかい」
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