好き。 ~短編集~
惚気
「瑞樹のあほっ」
「はぁ?」
学校の帰り道、
通う高校の違う私と彼氏の光太は
久しぶりに一緒に帰っていた。
とは言っても家は近いので遠距離恋愛、て訳じゃないけど
今日は珍しく光太が私の学校の前に用があったとかで、自分から迎えに来たくせに…何故かご機嫌斜めな様で、
そわそわしてるな~
何て思っているといきなり
「瑞樹のあほっ」
と言われた。
私って結構、頭の良いところ行ってんだけどな…?
正直、幼馴染けん恋人の私でさえ、まだまだこいつの行動は読めないところが多い