好き。 ~短編集~
痛むデコを摩りながら先輩をみる。
うわぁ…めっちゃ笑ってらっしゃる…(=めっちゃ怒ってる)
「いや、だって態々家を出て、天笠大学の近くのアパート借りるとか……今、ラブラブに見せかけといて、大学入ったら可愛い他の女の子とあんな事やそんな事をシて楽しむのかと、あは」
「どんなゲス野郎なんだよ、俺は」
そして先輩が呆れた顔をした後、ニカッと笑ってこう言った
「それに、俺はお前しか好きになるつもりはねぇよ!」