君にKiss 【短編】
「一年前、急に親父が死んで
会社を継がないといけなく
なったんだ。
急なことだったけど
周りが皆協力してくれて
何とかやってきた。けどっ…
信頼してた人に裏切られ
会社が危なくなった。
オレは誰も信じられなくなって
逃げたんだ…。親父が大切に
していた会社だったのに。
オレがいない間、母さんが
必死に会社を守ってたよ。
時々様子を見に行ってたんだ。
裏切った奴らはオレを必死に
探し社長から引きずり落とそうとしてた。花梨を襲ったのも
そいつらの仕業で…
花梨が襲われて目が覚めたよ。
このままじゃダメだって。
花梨を守る事も幸せにする事も
今のオレじゃ出来ないって。」
光輝は再び私を抱きしめた。
*