君にKiss 【短編】
「花梨に行かないでって
言われた時ホント辛かった。
このまま側にいてもいいかなって気持ちがぐらついたよ。
それに…ホントは待ってて
って言いたかったんだ。
でも、あの時のオレは
それを言う自信がなかった。
情けないよな…。」
私は光輝の腕の中で
そんなことないよって
必死に首を振っていた。
「あの後オレは、必死に会社を
立て直した。花梨に会う為に…
そしてやっと花梨に会えるだけの自信がついたんだ。
花梨のおかげで会社もオレも
変われた。ありがとう。」
黙って聞いていた私は
光輝の言葉を聞いて口を開いた。
*