〜ΒΘЯDЕR X〜ボーダークロス
滑る準備が出来て、改めて自分の立っている位置からキッカーの位置を見ながら冬哉は呟いた。

下から見上げた時と上か見下ろしたのではかなり感覚的に恐怖感が違う。

…言ってみれば4〜5階建てのビルから見下ろす感じだ。

…失敗すればどうなるかは容易に想像がつく。

『…今までだってパークのキッカーや地形で鍛えてきたんだ…』

…下では勇太と姫華が笑顔で今か今かと待ちかまえている。

『…大丈夫。…全ては身体が教えてくれる…覚えてる。』




「さて…リアルな世界へ」




そう呟きスタートポジションから勢い良く滑り出す。
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