水たまり
水たまり
梅雨明け…学校帰りのA子は水たまりに映る空をみつめていた。

「この中に飛び込んだらお空に立てるのかなあ?」
「えいっ!」

A子は水たまりに飛び込んだ。

「あれ、ここはどこ?」

すると、いつからいたのか、突然老人がでてきた。

「ここは雲の上さ。」

「え?」

「お前さんは水たまりに飛び込んだのじゃろ?」

「…それより私、早くお家に帰りたいんですけど…」

「なにを言っておる。帰れるわけないだろう。」

「どうしてですか?」

「ここは雲の上じゃ。水たまりは出来ん。」
「お前さんは死ぬまでここで暮らすんじゃ…。」

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