S-exchenge
こんな雨の中、わざわざ始業前に中庭に出てきて溜め息をついているような奴ってどんな奴だろ?
ふと湧いた好奇心につられて、俺はしゃがみこんでいた茂みの蔭から、そいつの前へと飛び出してみた。
ガサリ、と結構大きな音を立てた茂みの枝ズレの音に、そいつはビックリしたような表情を傘の下から見せて俺の事を見つめている。
そして、少しの間を置いて。
「あ――っ!
さっきの痴漢っ!」
俺を指差して。
可愛い声を張り上げて。
なのに、よりによってそんな言葉で俺の事を呼びやがった。
ふと湧いた好奇心につられて、俺はしゃがみこんでいた茂みの蔭から、そいつの前へと飛び出してみた。
ガサリ、と結構大きな音を立てた茂みの枝ズレの音に、そいつはビックリしたような表情を傘の下から見せて俺の事を見つめている。
そして、少しの間を置いて。
「あ――っ!
さっきの痴漢っ!」
俺を指差して。
可愛い声を張り上げて。
なのに、よりによってそんな言葉で俺の事を呼びやがった。