S-exchenge

からかったのは、ちょっとした悪戯心からだけど、あまりにも判りやすくピキーンって感じの音が聞こえてきそうな程に固まった可愛い子ちゃんを、俺はどう扱えば良いのか悩み。


そうして、予鈴が鳴り響いたのを良いことに逃げ出すようにその場を離れて職員室へと戻った。


流石に、この時間には担任も姿を見せていて、先刻不在を伝えてくれた学年主任がヤマモトだとか言う名前のチビでどこか丸っこい印象のあか抜けない男を紹介してくれた。


「あぁ、大地………えーと?
くん、で良いわけ?
さん、なのかな?」
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