S-exchenge
俺のその言葉をどう受け取ったのか、そのチビマル教師は勝手に納得したようにウンウンと頷き、そうしてわざとらしく腕時計を見ると学年主任の視線から逃れるように俺の方を向いたまま、乱雑に色んな物が積み上げられた机の上から黒い板紙の表紙に「出席簿」と書かれたものを取り上げて言った。


「君を待っていたから、時間がもうあんまりないんだよね。
そろそろホームルームを始めなきゃいけないし、教室の方へ向かおうか。」


俺の方へ向かってそんな事を言うこの教師が、背中を向けている学年主任の表情がピクリとひきつった。
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