S-exchenge

あのさ。


一応、生徒だとはいえ、人を迎えようってのに、自分は中で突っ立ったままってありえなくないか？


家に来客あったら玄関まで来いとは言わないが、せめて部屋の入り口ぐらいまでは迎えにくるだろ？


マジに常識ねえな、こいつ。


そんな風に、心の中ですざまじく放射される文句を嵐の様にコイツにぶつけてやりたい気持ちは山程溜まっていたけれども。


ただまあ、先刻あの学年主任と話した事もあるしなって訳で。


俺は全ての感情を一旦保留にする事にしてチビコロの言葉に従って教室へと入った。