S-exchenge
見て見ぬふりをしている周りの空気に胸の悪くなるような気分を味わいながら、俺は1人の乗客の不審な態度に目を留めた。


可愛いあの子の斜め後ろに立っていて、俺からはひとり挟んで隣って事になる。


むやみやたらと身じろぎしていて、視線も落ち着きがないその男の特徴と顔を、俺はしっかりと脳の中に刻み付けた。


なんか、怪しい。


まぁ、でも、タイプ的にはオフクロのいる役所に勤めていそうなオタク公務員な感じなんだけどな。


こいつが痴漢行為やっていた犯人で、俺は間違われただけなのか?


まぁ、今は保留にするしかないけどな。
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