S-exchenge
「めんどくせーな。」


本気の感想が出てしまう。


その決まりがあるおかげで、この古い校舎が綺麗に保たれているのは良くわかっているつもりだけど、実際面倒だよな。


でも、まあ。


この可愛い子ちゃんに言っても仕方のない事だしと、俺は靴箱の方へと向かう。


「あ、ありがと。」


俺の行動に、なぜかお礼を言ってくれた可愛い子ちゃんを、じっと見て肩をすくめる。


「変な奴。」


当たり前の事を注意された俺が従うのは当然だろうに、それにお礼を言うなんて絶対に変わってるよな。
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