S-exchenge
「ここなら学校の生徒はほとんど………って言うか、まず、来ないよ。
こんな場所があるなんて誰も知らないからね。」


俺の背後から可愛い声が一生懸命説明をしてくれているのが聞こえてくる。


それをそよ風の奏でる音楽のように楽しみながら、俺はここで俺が生まれる原因に及んだ両親の事を考えていた。


どう考えても、ここで盛り上がる要素が見えねえ。


確かに、他人に邪魔されなさそうな環境だし、静かだって言えばそうだけどさ。


それでもやっぱり学校の中だろうに、非常識な2人だよな。
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