S-exchenge
「告白してくるだけならまだしも、さっきまでみたいに、周りで騒がしい小鳥みたいにピーチクされんのがヤなんだよ。」


可愛い子ちゃんの顔を見下ろしながら、俺は先刻まで我慢していた、あの喧騒を思い出す。


あれはまさに騒音だった。


「お前も、ずっと巻き込まれてて迷惑だったんだろ?
あいつらにそう言えば良かったのに。」


そう言ってやると、可愛い子ちゃんの肩が目に見えてビクリと震えた。


「………よぅく見てなきゃ見過ごしそうだったけどな。
ヤなら、ちゃんとそう言わなきゃ伝わんないぞ。」


そう言う俺の言葉に可愛い子ちゃんは苦笑する。
< 60 / 72 >

この作品をシェア

pagetop