S-exchenge
なぜ、苦笑するのかといぶかしむ俺に可愛い子ちゃんは言葉を接いだ。


「そんな事、言えないよ。
こんな僕の事、ハブにしないで仲間に置いてくれているだけで感謝なんだから。」


だが、今度はその言葉に俺が戸惑ってしまう。


「ハブ………?」


それって、どう考えても沖縄によくいる蛇の一種の名前だよな?


手を蛇のように動かしてみながら、俺は尋ね返した。


「あ………。
ハブっていうのはね、仲間外れって意味だよ。
ごめんね。
解らなかった?」


慌てたように謝りながら可愛い子ちゃんは説明してくれる。
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