S-exchenge
ホントはあながち嘘って訳でもないんだけど、それを説明するのは結構面倒だし。


なぁんて感じの俺のいい加減な答えに、可愛い子ちゃんは声も出せない位に真に受けて驚いてしまっていた。


そんな風に騙してしまっているような状態を、本当なら謝らなければならないってのに、俺は可愛い子ちゃんの素直な反応につい、吹き出し、今度は腹を抱えて本格的に大笑いを始めてしまった。


「ぶへっ!
がっ、そっ!
ンナ事ありえねぇっての。
お前、ほんっとに見ていて面白いのな。」


ひぃひぃと、喉を鳴らしながら呼吸困難に陥りかかっている俺の耳に、少しムッとしたような様子の可愛い子ちゃんの声が届く。
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