S-exchenge

けど、多分に攻撃的なものをはらむその衝動には見ない振りをして、俺は両手を合わせた。


「悪ィ、悪ィ。」


さっきから続いている笑いの発作のせいでプルプルと腹が震えているのは止めようがない。


そんな、真摯に謝るという態度からは対極にいる俺を見ていた可愛い子ちゃんの表情が、さっきの泣き出しそうなものから段々呆れたようになってゆき。


「………ぷっ。
………もう、いいよ。」


ついにこらえきれなくなったように小さく吹き出した、その表情を目にした時。


俺は胸を鷲掴みにされたような衝撃を覚えた。