S-exchenge
一目惚れをしたという自覚はあった。


可愛いと思ったのも事実だし。


だけど、こんなに無防備な笑顔を向けられただけで心臓が鷲掴みにされたような衝撃を覚える程だなんて。


マズイなぁと心のどこかで思いながらも、俺は本気で自分が恋に落ちてしまったんだということを実感した。


ほんっとに予定外だし予想外だ。


まぁでも。


大抵の恋ってやつはそんなもんなんだろうけど。


そんな事を考えながら俺は衝動のままに手を伸ばし、可愛い子ちゃんの柔らかくてさわり心地の良いふんわりとした髪にまた触れた。
< 68 / 72 >

この作品をシェア

pagetop