S-exchenge

転校初日だからって、いろんな手続きやら話やらがあるかと考えて早めに家を出てきていたのに、職員室を覗いたら俺の担任を任された筈の先生はまだ出勤していなかった。


「マジかよ。」


一応、あたりに聞こえないようには気を付けながら、俺は口の中で呟いた。


すげえ、怠慢な教師なんじゃないだろうな。


ま、それならそれでもいいんだけどさ。


とはいえ、授業が始まるまでには中途半端に時間があるし。


どうするかな。


考えながら歩いていた俺は、ふと、廊下の窓から中庭を見下ろした。
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