いつもいつも、いつまでも… ~石田班長~
波乱と寒さとその刹那
学力テストが終わり、本格的な授業が始まった
まだオリエンテーションの段階だが、数学はもう完璧たる『授業』だ
しかも一回で進む量が半端ない
一回で6ページくらい余裕で進む
アタシ的にはそれくらいの方がちょうど良い
そんななか、恐れていた行事が皆の小耳に挟んだ
『応援練習』―――…
そればかりは1年は逃げられない
応援練習は校歌・学生歌・運動歌第1・第2などなど…
それらを覚えていることを前提に練習する
そんなの、みんな嫌に決まってる
『休む際には応援団に理由を添えて欠席届を提出すること』
サボる人がでない様にしている
毎年、泣く人が出てくると聞く
そんなに怖いならアタシは出たくない
でも、でなきゃいけないンでしょ?
応援練習1日目――
その日はみんな――と言うか殆どの人が制服だった
正直、校歌しか覚えてなかった
下駄箱への廊下はすごい混んでいてそこらじゅう人・人――…
友達とそのなかに紛れているとき
『ドキン…ドキン‥ドキン…ドキン‥』
中陦先輩がいた
中陦先輩は1年の波を逆流するようにと言うか逆流していた
「ちゃんと歌わないと怒られるよ」
「はい!!」