いつもいつも、いつまでも… ～石田班長～

テニスコートは背の高い緑のフェンスに囲まれている

テニスコートの西は道路に挟まれてる畑

北と東は田んぼ

南は小さな川は職員寮的な建物の駐車場に挟まれてる
すぐ近くに建物があるのだが



その駐車場と小さな川は段差があり、白い背の低いフェンスで仕切られてる

無論、駐車場の方が上だ



アタシと春名ちゃんはその駐車場からテニス班全般を見学していた

どちらかと言うと女テニ（軟式）よりに


そんな事、お構い無しにアタシは男テニ（軟式）を見ていた


でも…ただただ、４人が打っているだけ


『ラスト～ッッ!!』
『はいッッ!!』


なにが最後なのか、よく解らなかった




『３本～ッッ!!』
『はいッッ!!』


そう誰かが叫んで、皆が返事をする


最初に叫んだ人がネットの近くにいった


ネットで仕切られたこっちがわに背を向けている

その人の更に後ろの人――

エンドラインから北側に向かって打った

３本の名の通り、３本打つから打ち返す

エンドラインの所を左右
そのラインよりも前の所を左だけ

一周したら前で打ち返している人が代わる