いつもいつも、いつまでも… ~石田班長~


暫く探していた

時々春名ちゃんと話しながら
あの人を探していた


「中に入るぅ?」


可愛くてなおかつふんわりと浮いてしまいそうで心地よい音程の声がアタシたち2人にかけられた

その声の主をアタシは癒されてとろんとした瞳で視線を送った


ニコッと小動物を思わせるような可愛い笑顔をしていた


でも…


と、アタシと春名ちゃんは戸惑う


「中に入りなよ♪」

「じゃあ…中に入るぅ?」
「そうしようか…!」

アタシは春名ちゃんに了承を得て出入口に向かった


テニスコートは上空から見ると横に長い長方形を型どってる

その左上の頂点――

――地理的に詳しく言うと『北西』

――の部分が出入口だった


出入口への細い道は田んぼと畑に挟まれてる


アタシたちが着くとさっきの女の先輩が居てくれた


3人は横に長い辺伝いに歩き、男テニと女テニのコートの間を縫って女の先輩が先程いた所についた


「荷物は置いていいからね☆」

そう優しく言ってくれた


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