いつもいつも、いつまでも… ~石田班長~
入って気づいたが、男テニを見学している人も数名いた
その中に
「ねぇ、あれ…丸田『マルタ』…だっけ?若河『ワカガワ』だっけ?いるよ」
メガネをかけたアタシは一番端にあるフェンスにいるクラスメート1名を発見した
まだ名前は解らないが…
「え?本当だぁ!!名前、どっちだっけ?」
「いや、解らない」
まぁ名前はおいといて…
アイツ、ソフトテニスやってたんだ!!
ラストコールがかかって4本に変わっていた
そう言えば、高宮もやっていたな…
って!!言ってるそばから居ないしッッ!!
高宮が第1印象とは程遠い性格だと知るのはずっと後の事
ボールがこっちにコロコロ転がってアタシのカバンや足に当たる
その中の1つに勢いよく転がってくるボールがあった
アタシはサッカーみたく足で受け止めた
そしたら
威勢よく真上にあがり、うつむいて見ていたアタシの顔――
正確に言うとメガネ
――に当たった
『ゴム球だからそこまで痛くな』いと思った予想以上に痛かった